損をしないために知っておくべき?!生命保険の解約返戻金とは

損をしないために知っておくべき?!生命保険の解約返戻金とは

生命保険を契約している方が一度は耳にしたことがある「解約返戻金」。契約している保険を解約した場合に返金されるお金を解約返戻金と言いますが、支払った保険料のうち一体どれくらいが手元にもどってくるのでしょうか?

1.解約返戻金(かいやくへんれいきん)とは?

損をしないために知っておくべき?!生命保険の解約返戻金とは

契約している生命保険を、満期を迎える前に解約した場合に保険の契約者が受け取ることができるお金です。つまり、契約中に支払った保険料の中から、契約期間中に中途解約した場合に手元に戻ってくるお金のことです。

生命保険の種類によって解約返戻金が受け取れる保険商品と、受け取れない保険商品があるので注意が必要です。また、解約返戻金には3つの型があることや、解約時期によって解約返戻金の金額が変わってくるなどいくつかの注意点があるので確認していきましょう。

2.解約返戻金の種類

解約返戻金には3つの型があり、契約する保険の種類によって型が変わります。

損をしないために知っておくべき?!生命保険の解約返戻金とは

(1)従来型

契約した保険に解約返戻金がついています。解約返戻金の金額は、契約する保険商品によってそれぞれ定められた「返戻率」で計算され、返戻率が80%の場合には、これまで支払った保険料の8割が解約返戻金として戻ってくる計算です。

(2)低解約返戻金型

低解約返戻金型の場合、解約返戻金の「返戻率」が従来型の返戻率の7割程度と低めに設定されています。返戻率が従来型より低めに設定されているため、毎月支払う保険料を抑えることができます。

保険の契約期間中に中途解約した場合の解約返戻金は少なくなりますが、保険料の支払いが満了する時には解約返戻金が増えるようになっています。

以下の例で確認しましょう。

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(3)無解約返戻金型

無解約返戻金型は、解約返戻金がつていない保険商品です。保険を解約した場合にも解約返戻金はありません。

 

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3.解約返戻金の計算

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解約返戻金は、これまで支払った保険料の合計が支払われるわけではありません。

契約期間中に給付金などが支払われていた場合、給付金などを差し引いた保険契約の残高が解約返戻金の金額となります。

多くの場合、保険料の月々の支払いは一定の金額に設定されているため、契約の際の手数料などは保険料の支払い回数に合わせて毎月少しずつ支払うことになっています。

契約している保険を中途解約すると、支払いが終わっていない契約手数料や、契約の審査に要した手数料が「解約控除」として差し引かれた金額が解約返戻金の金額となります。

4.解約返戻金がある保険

(1)終身保険

長期加入が前提となる終身保険は、解約をしない限り一生涯保障が継続します。

長期間保険料の支払いを行うことで解約返戻金が貯まり、貯蓄として活用することもできます。しかし医療保険や定期保険などの特約を多く不可している場合には、特約の分の保険料が発生するため、積み立てた保険料から特約の保険料分が差し引かれ、解約返戻金が少なくなる可能性もあります。

10年ほど前より、保険料の支払いを20年間・60歳までと設定した【低解約返戻金型終身保険】が登場しました。低解約返戻金型終身保険では保険料支払い期間中の解約返戻金を少なく抑えることで、保険料を安くした商品です。

保険契約期間中に保険を解約した場合、これまで積み立てた保険料の約70%しか解約返戻金として戻ってきません。しかし保険契約が満了した際には解約返戻金が積立てた保険料を上回るため、保険を解約するタイミングには注意しましょう。

(2)養老保険

養老保険とは、保険契約満了時に被保険者が生存している場合と死亡した場合、どちらも同額の保険金が支払われる商品です。

保険の支払いを一定期間行うことで貯蓄もすることができる保険商品です。また、10年間などある程度の期間支払いを続けることで解約した場合にも積み立てた保険料のほとんどが戻ってきます。

しかし養老保険を契約する保険会社ごとに契約内容に差があるため確認しておきましょう。

(3)学資保険

子どもの養育費を積立てる学資保険。学資保険を契約する場合の多は解約せずに、契約が満了した場合の保険金を目的とすることが多いでしょう。解約を前提としていないため、返戻率が高く設定され、契約から数年で積立てた保険料より解約返戻金が高くなる商品もあります。

5.解約返戻金がない・少ない保険

(1)定期保険

定期保険の保険料は、終身保険の保険料と比較しやすく設定されています。定期保険の場合、10年・15年など定期的な保険の見直しが行われ他の保険商品へ乗り換える可能性もあり、貯蓄をしながら保障を得たい方には向かない保険です。

そのため、契約期間が限定される定期保険の多くは「無解約返戻型」であり、掛け捨てで解約返戻金が全くない、または解約返戻金があってもほとんど戻らない商品となっています。

(2)医療保険

医療保険では掛け捨て商品が多く、解約返戻金が無い場合がほとんどです。しかし、契約満期金や健康祝い金などが保険商品についている場合には解約返戻金がある可能性があります。保険の解約を考えている場合、中途解約して解約返戻金を受け取るか、解約せずに契約満期金を受け取るかどちらが得か計算してから決めましょう。

(3)がん保険

近年のがん保険では掛け捨ての商品が多く解約返戻金がない場合がほとんどです。しかし10年以上前にがん保険を契約している場合には、解約返戻金がある可能性が高いので一度ご自身が加入しているがん保険の契約内容を確認してみましょう。

(4)収入保障保険

収入保障保険も一般的に掛け捨ての保険商品で、解約返戻金はありません。収入保障保険は積立てて貯蓄するという性質を持っておらず、保険金が発生した場合、受け取る保険金の総額は毎年少なくなります。

6.保険契約の際は解約返戻金の確認は必須!

今回ご紹介したように、生命保険の解約返戻金の金額は契約期間や保険の種類、解約する時期などで変化します。保険契約してから解約までの期間が短ければ短いほど受け取る解約返戻金は少なく、保険契約満了後には積立てた保険金より解約返戻金が高くなることがほとんどです。

損をしないために知っておくべき?!生命保険の解約返戻金とは

生命保険など解約返戻金がある保険商品は長期契約であることが多く、解約返戻金も大切な貯蓄です。保険商品によって解約返戻金の返戻率は異なり、保険の契約時期や中途解約した場合の解約返戻金について契約の際に確認しておきましょう。

また、契約の時に解約返戻金について説明されていない場合もあるでしょう。定期的に契約している保険会社に問い合わせることでご自身の解約返戻金について知ることができます。解約返戻金が無い商品や、金額が少ない商品もあり、ご自身で納得できない場合には保険の乗り換えを考えてみましょう。

7.解約返戻金を受け取るまで

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加入している生命保険会社へ連絡し手続き書類を受け取り、記入を終えて返送することで生命保険の解約がおこなわれます。

手続き書類が保険会社へ到着した後、通常3~4営業日後に解約返戻金の振り込みが行われます。土日祝日を考慮しても1週間ほどで解約返戻金を手にすることが出来ます。

8.解約返戻金に税金はかかる?

多くの場合、解約返戻金に税金はかかりません。

契約返戻金は一時所得となり、受け散る解約返戻金から積み立てた保険料を差し引き、さらに特別控除額である50万円を引いた金額が一時所得となります。

解約返戻金を受け取って課税対象となるのは、算出した一時所得の2/1の金額です。

損をしないために知っておくべき?!生命保険の解約返戻金とは

よって解約返戻金が積み立てた保険料より少ない場合、または解約返戻金が50万円以下の場合、税金はかかりません。

解約返戻金の場合、積み立てた保険料より金額が上回ることがあまりなくほとんど税金が発生する可能性はありません。

9.解約返戻金の注意点!

まず、生命保険に加入する根本的な理由を考えましょう。解約返戻金を目的として生命保険に加入する方は少ないでしょう。多くの方がもし何かあった時のための備えとして加入するのが生命保険。保障をうけつつ貯蓄をするために保険に加入し、解約返戻金を貯蓄として受け取ることが目的の場合もあるでしょうが、貯蓄としての解約返戻金を手にするためには長期の保険に加入する必要があります。

また、解約返戻金の「返戻率」を保険加入時に確認しておく必要があります。あらかじめ返戻率を確認し解約返戻金を受け取った際に金額が少なくて驚いた!というような状況に陥らないよう注意しましょう。

安易に勧められた保険に加入せず、ご自身で返戻率を確認し、加入する保険の目的を考えておくことが大切です。

まとめ

今回は生命保険の解約返戻金についてご紹介しました。解約返戻金はすべての保険商品で利用できるものではありません。また保険会社や商品によって返戻率も変わるため加入の際にはしっかり確認しておくことが必要です。