確定拠出年金(iDeCo)をやるデメリットとは?こんな人はイデコを始めない方がいい

確定拠出年金(iDeCo)をやるデメリットとは?こんな人はイデコを始めない方がいい

iDeCo(イデコ)は日本政府が主導する個人年金です。

加入するメリットは、

①所得税・住民税の控除により給料・収入が増える、

②60歳までの資産運用が非課税でできる(金融商品は主に投信)、そして

③将来年金として受け取る時も控除を受けられる

という3つです。

しかし、イデコをすることで発生するデメリットも少なからずあります。今回の記事では、イデコをするのに向いていない方について解説します。 

1. 資産運用を全くやる気がない人には向いていない

確定拠出年金(iDeCo)をやるデメリットとは?こんな人はイデコを始めない方がいい

イデコは個人年金ですので、「毎月積み立てればいいのね」と積立貯金感覚でイデコの口座に申し込む人がいるかもしれません。

(筆者もそうでした)しかし、それは間違いです。

何故かと言うと、イデコはまとまった資産のない人向けに作られた資産運用を前提とした個人年金だからです。

イデコはよくNISAと比較されますが、NISAの正式名称は少額投資非課税制度。

つまり、投資が浸透していない日本に向けて「もっと投資をしようよ。税金控除するから。そして将来の不安を自分で解決してね」というような意図がある制度なのです。

イデコ口座を開設するにはどんな人でも絶対に初期費用の2,777円と、毎月の運用費167円(最安の金融機関を選択の場合)がかかります。

しかし、銀行で積立預金をする場合は手数料無料です。

資産運用を全くやる気がない人にとっては年間で自動的にかかる167円×12か月=2004円が無駄になる可能性があります。

そのため、資産運用をしない人には積立預金の方が手数料も時間のかかる手続きも必要ないので、向いています。

2.資金を大きく短期~中期で増やしたい人には向いていない

イデコは加入してから60歳まで掛金の支払いが続き、60歳まで中途解約することはできません。毎月2万円~3万円といった生活に支障のない掛金を何十年という長期間に運用することで少しずつ運用益(利益)を増やしていくタイプの金融商品です。

そのため、今すぐ使わない資産(数十万~数百万円以上)が手元にあり、それを有効に増やしていきたいのであればイデコよりも運用できる資金の上限の高いNISAや株式の方が向いているでしょう。

3.イデコでは買えない投信を買いたい人には向いていない

確定拠出年金(iDeCo)をやるデメリットとは?こんな人はイデコを始めない方がいい

イデコの口座から買える投資・貯蓄商品は、全てではありません。イデコ用商品として選ばれた約160のラインナップから自由に選択できるのですが、そのラインナップは「ローリスクであるか」という基準を元に選択されています。イデコ口座から買える投信商品などは、イデコ加入者ができるだけ損しないような初心者向けの商品と言えるでしょう。ですから、短期間で大きく増える可能性も少ないのが特徴です。

投資への知識が人並み以上にあり、興味のある金融商品も決まっている。しかし、その金融商品はイデコの金融商品ラインナップには入っていない。こんなケースもありますので、注意しましょう。

4.一瞬でも元本割れするのが嫌いな人には向いていない

イデコ口座で積み立てる掛金を使って、あなたは非課税で投資をすることができます。選べる金融商品は、どの金融機関(銀行・証券会社など)を選ぶかによって変わります。例えば、筆者の加入しているSBI証券のイデコの場合は以下のような金融商品が選べます。(一部抜粋)※2017年11月現在

【元本変動型商品】

~国内株式~

  • DCニッセイ日経225インデックスファンドA
  • 朝日ライフ 日経平均ファンド(愛称:にぃにぃGo)
  • 無為対住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
  • SBI TOPIX100・インデックスファンド(DC年金)
  • ひふみ年金

~国債株式~

  • DCニッセイ外国株式インデックス
  • EXE- i 先進国株式ファンド
  • キャピタル世界株式ファンド(DC年金用)
  • ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド

~国内債券~

  • 三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)

~国内REIT~

  • DCニッセイJ-REITインデックスファンドA

【元本確保型商品】

~定期預金~

  • あおぞらDC定期(1年)

~年金積立保険~

  • スミセイの積立年金保険(5年)

上記はあくまで一部ですが、元本変動型商品がメイン商品であることがお分かりいただけると思います。しかしながら、これらの金融商品はフルーツのプロが作るミックスジュースのようなものです。

確定拠出年金(iDeCo)をやるデメリットとは?こんな人はイデコを始めない方がいい

例えば「ソフトバンクという会社の株を1万株買う」場合は、ソフトバンク株が暴落した場合、あなたは大損します。しかし、上記のような商品は数種類の要素が少しずつブレンドされた金融商品なのです。(そのブレンド比のことを、ポートフォリオと呼びます)ですので、比較的リスクが低い投資であり、元本割れする時期はあるかもしれませんが、60歳まで口座を保持するため大損することも少ないのではないでしょうか。

イデコやNISAの制度で投資が勧められる背景として、日本人の貯金好きが挙げられます。定期預金には元本保証があるので大金を預けますが、投資では元本割れするリスクがあります。そのリスクを恐れて、多くの人が投資を始めるのに精神的抵抗があるのです。しかしながら、投資を長期間することでリスクを減らすことは可能です。一時的に資産価値が減っていても、一喜一憂せずに気長に待てば価値が上がることでしょう。また、投資においていつ買うかというタイミングはプロでも見極めることが困難です。

しかし、投信という形で毎月定期的に掛金を積み立てれば、いろんなタイミングで投資をすることになりますので、その分いろんな価値の金融商品(株式、債券etc)をミックスして買う事ができるのです。そのため、イデコなどの投信は一人で株式を購入するよりもローリスクです。

まとめ

イデコに向いていない方は、資産運用をする気がない方や一瞬の元本割れも気にする方(投資に消極的な方)、もしくは、ある程度の資産運用の知識があり、もっと大きく資産運用をしたい方(資産運用上級者)と言えるでしょう。しかし、毎月の掛金を定期的に積み立てて老後の資金としたい、低リスクの投信を非課税で資産運用したい、こんな方であればイデコは節税効果もあるので最高の金融商品と言えるでしょう。